40アンペアでエアコン3台は同時使用できる?ブレーカーが落ちる原因と対策

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40アンペアの契約でエアコン3台を同時に動かせるかは、ローコスト住宅での暮らしや節約を考える上で非常に重要なポイントです。結論から言えば、条件次第で可能ですが、何も対策をしないとブレーカーが落ちるリスクが高まります。今回は、電力の仕組みを分かりやすく整理し、快適な生活を守るための具体的な判断基準や対策について解説します。

目次

40アンペアでエアコン3台を同時使用できるかの判断基準

一般家庭の40アンペア契約で、エアコン3台を同時に使用できるかどうかを判断するには、まず「電気の総量」を把握する必要があります。エアコン以外の家電との兼ね合いが鍵を握ります。

合計消費電力の算出方法

40アンペアの契約で使える電力の合計は、日本の一般的な電圧100V(ボルト)を掛けることで計算できます。つまり、$40\text{A} \times 100\text{V} = 4000\text{W}$(ワット)が上限となります。

この4000Wの中に、エアコン3台分の消費電力と、冷蔵庫や照明、テレビなどの常時使う家電の電力を収めなければなりません。計算する際は、エアコンそれぞれの最大消費電力ではなく、安定稼働時の消費電力を目安にしますが、余裕を持って見積もることが大切です。

各エアコンの表示消費電力

エアコンの側面や取扱説明書には「定格消費電力」が記載されています。例えば、6畳用の一般的なモデルであれば、冷房時の安定稼働で約400W〜600W程度、暖房時で約500W〜800W程度が目安です。

最新の省エネモデルであればさらに低くなりますが、3台すべてが稼働すると合計で1500W〜2400W程度を占めることになります。4000Wの上限に対して半分以上を使うことになるため、残りの1600W〜2500Wで他の家電を賄えるかを考える必要があります。

運転モードごとの消費差

エアコンの消費電力は運転モードによって大きく変わります。設定温度に到達するまでの「強風運転」や、冬場の「パワフル暖房」時は、1台で1000Wを超えることも珍しくありません。

逆に、一度部屋が冷えたり温まったりして安定した状態(安定運転)になれば、1台あたり100W〜200W程度まで下がります。3台同時に稼働させる場合は、すべての部屋を一気に冷やそうとせず、時間をずらして起動させるなどの工夫が有効です。

起動時の電流ピーク

エアコンが最も電気を消費するのは、運転を開始した直後の数分間です。この「起動時」には、安定時の数倍の電流が流れます。

40アンペア契約で3台を全く同時にスイッチオンすると、起動時のピーク電力が重なり、瞬間的に4000Wを超えてブレーカーが落ちる可能性が非常に高いです。同時使用をする場合でも、1台ずつ15分程度の間隔を空けて起動するのが、ゆとりある運用のコツです。

同時使用する家電の影響

エアコン3台を使用中に、消費電力の大きな他の家電を動かすと危険です。特に電子レンジ(約1000W〜1500W)、ドライヤー(約1200W)、電気ケトル(約1300W)などは要注意です。

例えば、エアコン3台で2000W使っている時に電子レンジとケトルを同時に使うと、一気に4000Wを超えてしまいます。家事のタイミングをずらすか、キッチン周りの家電を使う時はエアコンを1台一時停止するなどの管理が求められます。

配線とブレーカーの構成

契約アンペア数だけでなく、家の中の「子ブレーカー」の配線も重要です。通常、エアコンは「専用回路」として独立した配線になっていますが、もし同じ回路から複数のエアコンや高出力家電の電気が取られていると、契約アンペアに余裕があっても個別のブレーカーが落ちてしまいます。

分電盤を確認し、エアコンそれぞれに専用のスイッチが割り当てられているかを確認しましょう。ローコスト住宅でも基本的には専用回路になっていますが、古い住宅や増築した場合は確認が必須です。

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ブレーカーが落ちやすい典型的な原因と確認方法

「なぜか頻繁に電気が消える」という場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。原因を特定することで、契約変更が必要なのか、使い方の工夫で済むのかが見えてきます。

契約アンペアの上限超過

最も一般的な原因は、家全体で使っている電気が40アンペアを超えてしまうことです。この場合、分電盤の一番左側にある大きな「主幹ブレーカー」や、スマートメーターが作動して家全体の電気が落ちます。

夕食の準備で炊飯器とレンジを使い、同時にリビングと寝室のエアコンを動かしている時などに起きやすい現象です。スマートメーター設置済みの家庭なら、電力会社のマイページから過去の最大使用電流を確認できるので、まずは実態を把握しましょう。

回路分岐の負荷集中

家全体のアンペア数には余裕があるのに、特定の部屋の電気だけが落ちる場合は、回路ごとの負荷集中が原因です。分電盤に並んでいる小さな「安全ブレーカー(子ブレーカー)」が落ちるのがこのパターンです。

例えば、1つの回路(通常20Aまで)にエアコンとセラミックヒーターを同時に繋いでいる場合などに発生します。どのコンセントがどのブレーカーに繋がっているかを把握し、電力の大きな家電を分散させることが解決策となります。

高起動電力家電の同時稼働

エアコンの項目でも触れましたが、モーターや熱源を持つ家電は起動時に大きな電気を使います。エアコン、掃除機、食洗機、洗濯機などが同時に動き出すタイミングが重なると、一瞬だけ上限を突破してしまいます。

これを確認するには、ブレーカーが落ちる直前に「何を追加で動かしたか」を思い出してください。自動タイマーで動く家電がある場合は、その設定時間が重なっていないかもチェックポイントです。

古い配線や接続の劣化

長年使用している住宅の場合、配線の接続部分が緩んでいたり、絶縁体が劣化したりすることで抵抗が増え、熱を持ってブレーカーが落ちやすくなることがあります。

家電のプラグを差し込んだ時にコンセントが異常に熱くなっていたり、焦げたような匂いがしたりする場合は、電力オーバーではなく配線のトラブルです。火災の危険があるため、早急に電気工事店への点検依頼が必要です。

漏電や接地の異常

電力オーバーではなく、漏電によって安全装置が働くケースもあります。この時は、分電盤の「漏電ブレーカー(真ん中の黄色や赤のボタンがあるもの)」が作動します。

エアコンの室外機が雨に濡れて絶縁不良を起こしたり、古い家電が故障して漏電したりしている可能性があります。漏電ブレーカーが落ちた場合は、原因を特定するまで安易に復旧させず、プロの診断を仰いでください。

メーターやブレーカーの誤動作

稀にですが、ブレーカー自体が経年劣化で「甘く」なり、規定電流以下でも落ちるようになることがあります。また、スマートメーターの不具合も考えられます。

明らかに40アンペアも使っていないのに頻繁に落ちる場合は、電力会社に連絡してメーターや主幹ブレーカーの点検を依頼しましょう。契約アンペアの範囲内での不具合であれば、基本的には無料で対応してもらえます。

契約変更や工事での対応と手続きの流れ

使い方の工夫だけでは限界がある場合、アンペア数の増設を検討することになります。手続きや費用について具体的に見ていきましょう。

契約変更の申請方法

アンペア数の変更は、契約している電力会社(東京電力や関西電力、新電力会社など)に連絡することから始まります。現在は電話だけでなく、WEBサイトのマイページから24時間申請できる会社が増えています。

スマートメーターが設置されている家庭であれば、遠隔操作で設定を変えるだけで済むため、立ち会い工事なしで即日〜数日中にアンペアを上げることが可能です。40Aから50Aや60Aへの変更は非常にスムーズです。

アンペア増設の費用相場

電力会社との契約変更自体には、手数料や基本料金の差額以外に大きな初期費用はかからないことが一般的です。しかし、家の配線設備が50Aや60Aに対応していない場合は、工事費用が発生します。

屋内配線の張り替えが必要な場合、相場としては3万円〜10万円程度かかることがあります。まずは電力会社や電気工事店に見積もりを依頼し、現在の設備でどこまで上げられるかを確認してもらいましょう。

ブレーカー交換と分電盤工事

契約アンペアを上げる際、分電盤そのものが古かったり、空き回路がなかったりする場合は、分電盤の交換工事が必要になります。これには部品代と工賃で約5万円〜8万円程度を見込んでおく必要があります。

特に3台のエアコンをより安定して動かすために、回路を細かく分ける工事を同時に行うと、将来的な安心感が増します。増設工事を行う際は、将来のEV充電器やIHクッキングヒーターの導入も視野に入れて相談するのが賢い方法です。

工事にかかる期間の目安

スマートメーターの遠隔設定のみであれば、工事期間は実質ゼロです。しかし、物理的な配線工事が必要な場合は、半日から1日程度の作業時間となります。

ただし、電力会社への申請から工事業者の手配、実際の施工までは、繁忙期(夏や冬)だと2週間から1ヶ月程度待たされることもあります。エアコンを酷使する季節になる前に、早めに計画を立てて動くのが得策です。

賃貸住宅での対応方法

賃貸住宅の場合、勝手にアンペア数を変えることはできません。必ず管理会社や大家さんの許可を得る必要があります。

多くの場合は入居者の負担で変更を認められますが、退去時に元の40Aに戻す(原状回復)を求められることがあります。また、建物全体の電気容量に余裕がない場合は増設を断られるケースもあるため、まずは管理規約を確認しましょう。

増設以外の簡易負荷分散案

アンペアを上げずに対応する方法として、家電の「ピークカット」を意識した運用があります。最近のエアコンには、消費電力を一定以下に抑える「セーブ運転」や「電流カット」機能が搭載されているモデルがあります。

これを設定しておけば、冷え方は緩やかになりますが、ブレーカーが落ちるリスクを劇的に下げられます。また、古いエアコン1台を最新の省エネモデルに買い替えるだけで、2台分の電力が浮くこともあるため、買い替えも立派な対策となります。


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40アンペアでエアコン3台を運用する際のチェックリスト

最後に、40アンペア契約のままエアコン3台を快適に使いこなすための最終確認を行いましょう。

  • エアコン3台を同時に「起動」させていませんか?(1台ずつ15分空ける)
  • 暖房時の設定温度を高くしすぎていませんか?(20度が目安)
  • 電子レンジやドライヤーを使うとき、エアコンを1台弱める習慣はありますか?
  • エアコンのフィルター掃除を1ヶ月に一度は行っていますか?(効率低下で電力アップ)
  • 室外機の周りに物を置いて、排熱を妨げていませんか?
  • 電力会社のマイページで、一日の最大電流が40Aに迫っていないか確認しましたか?

これらのポイントを守ることで、40アンペアという限られた条件の中でも、ブレーカーを気にせずゆとりのある生活を送ることができます。もしこれらを意識しても不便を感じるなら、その時こそ50Aへの増設を検討するタイミングです。

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この記事を書いた人

お金をかければ快適になる。でも「限られた予算の中で、どう暮らしやすくするか」を考えるのも楽しい。そんな思いから、ローコスト住宅の工夫や間取りのポイント、生活のアイデア、節約術、老後資金の考え方まで、幅広く情報を発信しています。「心と時間にゆとりが生まれる暮らし」のヒントを、日々の気づきとともにまとめています。

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