屋外コンセントの分岐方法は?失敗しない配線や目的別の選び方を整理

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庭でのDIYや防犯カメラの設置、電気自動車の充電など、屋外で電気を使いたい場面は意外と多いものです。しかし、いざコンセントを増やそうとすると「どこから電気を引けばいいのか」「雨対策はどうすればいいのか」と悩んでしまうこともあります。屋外コンセントの分岐方法には、用途や建物の状況に応じた最適な手順があります。安全で使い勝手の良い屋外電源を作るためのポイントを詳しく見ていきましょう。

目次

迷わず決める屋外コンセントの分岐方法

屋外コンセントを増設する際、まず考えるべきは「どこから電源を持ってくるか」という点です。分岐元によって工事の規模や使える電力量が大きく変わるため、現在の住まいの状況を確認することが大切です。ここでは、代表的な分岐方法とそれぞれの特徴について整理して解説します。

既存の室内コンセントからの分岐

最も手軽な方法は、屋外コンセントを設置したい壁のちょうど裏側にある「室内のコンセント」から分岐させる手法です。壁を貫通させて配線を通すため、配線距離が短く、工事費用を比較的安く抑えることができます。

ただし、この方法は既存の室内回路の容量を分け合うことになる点に注意が必要です。例えば、同じ回路に電子レンジや炊飯器などの消費電力が大きい家電が繋がっている場合、屋外で電動工具などを使うとブレーカーが落ちやすくなります。庭の照明や防犯カメラなど、消費電力が小さい機器を使う場合に適した方法と言えます。

分電盤からの専用配線

本格的に屋外で電気を使いたい場合は、家の分電盤(ブレーカー)から直接、屋外コンセント専用の配線を引く「専用回路」の設置が理想的です。これなら他の部屋の電気の使用状況を気にすることなく、高出力の機器を安心して使用できます。

電気自動車(EV)の充電用コンセントや、高圧洗浄機、電気薪割り機などを使う予定があるなら、迷わず専用回路を選んでください。壁の中や屋根裏、床下を通して配線するため、室内コンセントからの分岐に比べると工事の難易度は上がりますが、将来的な利便性と安全性は格段に高まります。

配線経路と管路の選定

屋外に配線を出す際は、電線をそのまま露出させるのではなく、保護のための「管(管路)」を通すのが基本です。配線経路は、建物の外壁に沿わせる方法と、地面を掘って埋設する方法の2種類に分けられます。

外壁に沿わせる場合は、建物の美観を損なわないよう、壁の色に近い樹脂製の管(VE管など)を使用します。地面に埋める場合は、踏まれても壊れない耐久性の高い管を選び、将来の庭仕事で誤って傷つけないような深さに埋設する必要があります。

電線の種類と太さの目安

屋外配線に使用する電線は、用途に応じた太さを選ぶ必要があります。一般的な家庭用コンセントであれば、直径1.6mmまたは2.0mmの「VVFケーブル」などがよく使われます。

配線距離が長くなる場合、電圧降下(電気が届くまでに弱くなる現象)を防ぐために、あえて一回り太い電線を選ぶこともあります。特に高出力の家電を外で使いたい場合は、安全のために適切な許容電流を持つ電線を選定することが欠かせません。

屋外用機材の選定

屋外コンセント本体やボックスは、必ず「屋外専用」の防水・防塵性能を備えたものを選びます。雨水が侵入しないように、差し込み口に蓋(カバー)がついているタイプが一般です。

最近では、プラグを差し込んだ状態でも蓋が閉まるフル接地防水コンセントや、スマートなデザインで家の外壁に馴染むものも増えています。また、盗電を防ぐために鍵付きのボックスを設置するのも、防犯対策として有効な選択肢です。

施工の対応範囲の判断

自分で行える範囲と、プロに任せるべき範囲を正しく判断することが重要です。電気配線を直接繋ぐ作業は「電気工事士」の資格が法律で義務付けられており、無資格での作業は非常に危険です。

資格を持っていない場合は、設置場所の選定や機材の購入、管を通すための穴あけ(下準備)などは自分で行い、最終的な結線と動作確認は専門の電気工事店に依頼するようにしましょう。

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目的で選ぶ屋外コンセントの分岐パターン

屋外で電気をどのように使うかによって、最適な分岐パターンは異なります。使用頻度や負荷の大きさを考慮して計画を立てることで、無駄のない効率的な施工が可能になります。

短時間作業用の簡易分岐

日曜大工での電動ドリル使用や、たまに行う洗車など、一時的にしか電気を使わない場合は、既存のエアコン用コンセントなどから一時的に分岐させる方法もあります。

ただし、延長コードを常時引きっぱなしにするのは劣化や転倒の恐れがあるため避けましょう。あくまで「使う時だけ繋ぐ」スタイルに適した考え方です。

常設機器用の専用回路

浄化槽のブロア(送風機)や、庭の自動散水システム、門扉の電気錠など、24時間365日電気を供給し続ける機器には、専用の独立した回路が必要です。

これらの機器が他の部屋の家電と同じ回路になっていると、万が一どこかでショートした際に、家中が停滞したり、大切な常設機器が止まったりするリスクがあります。安定した稼働を優先すべき機器には、単独のブレーカーを割り当てましょう。

防犯機器や照明用の低負荷配線

防犯カメラやLEDの庭園灯などは、消費電力が非常に小さいため、複数の機器を一つの分岐回路にまとめても問題ありません。

この場合、配線を分岐させる「ジョイントボックス」を屋外に設置し、そこから各照明へ枝分かれさせる形で配線すると、部材の節約になります。人感センサー付きの照明にする場合は、センサーの検知範囲を考慮した位置にコンセントを配置するのがコツです。

電動工具や長時間使用向けの太容量配線

DIYで本格的な大型工具を使ったり、冬場に電気ヒーターを屋外で稼働させたりする場合は、太い配線を用いた大容量対応の分岐が必要です。

こうした用途では、コンセント自体も高い負荷に耐えられる高品質なものを選び、熱を持ちにくい配線経路を確保します。長時間使い続けることで配線に負担がかかるため、安全性に余裕を持った設計が求められます。

イベントや仮設に使う臨時配線

クリスマスイルミネーションや、庭でのバーベキューパーティーなど、特定の時期だけ大量の電気が必要な場合は、仮設の分岐タップを使用することがあります。

この際、雨が降っても大丈夫なように「防雨型」の延長コネクタを使用し、接続部分は地面に直接置かないよう浮かせる工夫が必要です。シーズンが終わったら速やかに撤去できるよう、管理しやすい配線ルートを選んでください。

施工で失敗しない配線の流れ

実際の施工にあたっては、事前の準備が成功の8割を決めると言っても過言ではありません。トラブルなく作業を進めるための標準的な流れを確認しておきましょう。

事前調査と負荷計算

まずは、現在お使いの分電盤に空きスペースがあるか、また分岐元となる回路にどれくらいの余裕があるかを調べます。

使う予定の機器のワット数を合計し、回路の限界(一般的には20A、約2000W)を超えないか計算します。この計算を怠ると、せっかく設置しても頻繁にブレーカーが落ちる使いにくいコンセントになってしまいます。

ブレーカー遮断と回路識別

作業を開始する前には、必ず該当する回路のブレーカーを「オフ」にします。検電器を使って、確実に電気が止まっていることを確認してください。

また、どのスイッチがどのコンセントに対応しているかを明確に記録しておきましょう。後からメンテナンスを行う際に、どのブレーカーを落とせば良いか迷わずに済みます。

ケーブル引き回しと管路固定

配線管(VE管など)を壁に固定する際は、サドルと呼ばれる固定金具を適切な間隔で使用します。間隔が広すぎると管がたわんでしまい、見た目が悪くなるだけでなく、風で揺れて壁を傷つける原因にもなります。

配線管の曲がり角(コーナー部分)には専用のパーツを使用し、水が溜まらないようにわずかな傾斜をつけるなどの細かい配慮が、長期的な耐久性を生みます。

接続作業と絶縁処理

電線同士の接続は、差込形コネクタや圧着端子を使い、確実に行います。接続が緩いと発熱や発火の恐れがあるため、最も神経を使う工程です。

接続部分はビニールテープなどで絶縁処理を施した上で、さらに防水ボックス内に収めます。湿気が入り込まないよう、ボックスの隙間にコーキング材(防水材)を充填するのも忘れてはいけない工程です。

屋外ボックスとコンセントの防雨処理

コンセント本体を取り付ける際は、壁との隙間にパッキンを挟むか、周囲をしっかりとシーリング処理します。壁を伝って落ちてくる雨水が、ネジ穴や配線穴から壁の内部に侵入するのを防ぐためです。

また、コンセントの向きにも注意が必要です。水が入りにくいよう、下向きに設置するのが一般的です。

通電試験と運転確認

全ての設置が終わったら、ブレーカーを戻して通電試験を行います。テスターを使って正しい電圧(100V)が来ているか、また極性(プラスとマイナスの向き)が合っているかを確認します。

最後に、実際に使用する機器を繋いで動作させてみます。少し時間を置いてみて、異常な熱やニオイがしないかを確認して完了です。

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屋外コンセント分岐で守るべき安全と法令

屋外の電気工事は、一歩間違えると感電や火災、漏電といった重大な事故に繋がります。法律で定められたルールや安全基準を遵守することは、住まいと家族を守るために絶対不可欠です。

電気工事士の資格に関する規定

日本の法律(電気工事業法など)では、コンセントの増設や配線などの「電気工作物の設置」作業は、電気工事士の資格を持つ人が行うべきと定められています。

これは、正しい知識がないまま工事を行うと、漏電による火災や感電事故のリスクが非常に高いためです。DIY好きの方でも、配線の結線作業だけはプロに依頼するか、有資格者の監督の下で行うようにしてください。

防水規格IP等級の見方

屋外機材を選ぶ際の指標になるのが「IP等級」です。例えば「IP44」といった表記があり、1桁目が防塵、2桁目が防水の性能を表します。

屋外コンセントであれば、少なくとも「IPX3(雨がかかっても大丈夫)」以上の性能が必要ですが、台風などの激しい雨も想定すると「IPX4」以上の製品を選ぶのが安心です。スペック表をチェックする習慣をつけましょう。

漏電遮断器の種類と設置位置

屋外は湿気が多く、室内よりも漏電のリスクが高くなります。そのため、屋外回路には必ず「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」が設置されていることを確認してください。

万が一、外の機器や配線で漏電が発生した際、瞬時に電気を遮断して感電を防いでくれます。もし分電盤に漏電遮断器がない場合は、コンセント自体に遮断機能がついたタイプを選ぶなどの対策が必要です。

接地工事の基本

屋外コンセントには、必ず「アース(接地)」を接続します。これは、機器が故障した際に電気を安全に地面へ逃がすための大切な命綱です。

アース線は、地面に打ち込んだ金属の棒(アース棒)に繋がっている必要があります。これがないと、漏電した際に機器に触れた人間が感電する恐れがあるため、省略してはいけない非常に重要な工程です。

施工後の点検と記録保持

工事が終わったら、どのような配線を行ったかの簡易的な図面や写真を残しておきましょう。将来、壁の塗り替えやリフォームを行う際、どこに電線が通っているかがわかると、作業がスムーズに進みます。

また、年に一度はコンセントの蓋が壊れていないか、虫の巣などが詰まっていないかを点検することも、安全に長く使い続けるコツです。

近隣や自治体の確認事項

境界線ギリギリにコンセントを設置する場合や、夜間に明るすぎる照明を設置する場合は、近隣への配慮も必要です。

また、自治体によっては屋外の工作物に関して制限がある場合もあります。特に道路に面した場所に設置する際は、防犯灯としての役割なども考慮しつつ、周囲に迷惑をかけない配置を心がけましょう。

おすすめの屋外コンセント関連アイテム

屋外での電源確保に役立つ、信頼性の高いメーカーの商品をご紹介します。

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屋外コンセントの分岐方法 実行前のチェックリスト

最後に、屋外コンセントの分岐をスムーズに進めるための最終チェックリストをまとめました。

  • [ ] 使用する機器の合計ワット数(負荷)を計算しましたか?
  • [ ] 分電盤に空きのブレーカー、または分岐可能な回路がありますか?
  • [ ] 設置場所は雨が当たりにくい場所、または防水対策が可能な場所ですか?
  • [ ] 配線管の色は家の外壁と合っていますか?
  • [ ] 資格が必要な作業範囲を理解し、必要に応じてプロを手配しましたか?
  • [ ] アース(接地)の確保はできていますか?

これらの項目を確認してから作業に入ることで、失敗のない確実な施工が可能になります。屋外コンセントが一つ増えるだけで、庭での過ごし方や住まいの利便性は驚くほど向上します。安全第一で、快適な屋外電源環境を手に入れてください。

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この記事を書いた人

お金をかければ快適になる。でも「限られた予算の中で、どう暮らしやすくするか」を考えるのも楽しい。そんな思いから、ローコスト住宅の工夫や間取りのポイント、生活のアイデア、節約術、老後資金の考え方まで、幅広く情報を発信しています。「心と時間にゆとりが生まれる暮らし」のヒントを、日々の気づきとともにまとめています。

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