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ジューンベリーを植えてはいけない理由と後悔しない庭づくりのコツ

ローコスト住宅でゆとりのある暮らしを目指す方にとって、庭木選びは大切なポイントです。手入れの負担やご近所トラブル、家庭菜園との両立、そして日々の快適さまで、気になることは多いのではないでしょうか。

ジューンベリーは家庭用の庭木として人気がありますが、「植えてはいけない」という声も耳にします。なぜそう言われるのか、どんな注意点があるのか、失敗しないための工夫についても、この記事で詳しく解説します。

目次

ジューンベリーを植えてはいけないと言われる理由を知ろう

ジューン ベリー 植え て は いけ ない

ジューンベリーは見た目も美しく実も楽しめる庭木ですが、植える前に知っておきたい注意点があります。周囲に与える影響や管理の大変さなども含めて、納得して選びましょう。

鳥が集まりやすく実や葉で周辺が汚れることがある

ジューンベリーは、春の白い花や初夏の赤い実が魅力ですが、それを目当てに鳥が集まりやすい樹木です。特に実が熟す時期には、ヒヨドリやムクドリなど多くの野鳥が庭にやってきます。

鳥が集まることで、フンや食べこぼしが庭やウッドデッキ、車なども汚してしまうことがあります。また、実や葉が落ちることで地面に汚れが目立ちやすくなるという声も多いです。美しい樹木であっても、こうした点を事前に知り、対策を考えておくことが大切です。

落ちた実の掃除が大変で手間がかかる

ジューンベリーは実が熟すと自然に落ちやすく、地面が赤紫色に染まりやすい特徴があります。特に梅雨時期は実が傷みやすく、踏みつけると靴や床に色がつくこともあるため、毎日の掃除が必要になるケースもあります。

また、石畳やタイルの上に実が落ちると、掃除がさらに面倒になったり、汚れが落としにくくなる場合があります。庭のレイアウトや、掃除のしやすさもあわせて検討することが、後悔しないポイントといえるでしょう。

冬は落葉樹で景観が寂しくなる

ジューンベリーは落葉樹のため、冬になると葉を全て落とします。夏の間は青々とした葉が美しいですが、寒い時期になると庭木が裸の枝だけの姿になり、景観が寂しく感じることがあります。

冬も緑を楽しみたい方、常緑樹のように年中葉が残る木を重視する方には、ジューンベリーはやや不向きです。冬の景観についても、あらかじめイメージしておくことをおすすめします。

害虫や病気のリスクがある

ジューンベリーは比較的育てやすい木とされていますが、まったく害虫や病気がないわけではありません。葉につくアブラムシや、カイガラムシといった虫が発生することがありますし、湿気が多いとカビがつくこともあります。

特別な薬剤を使わずに育てたい方や、小さなお子さまやペットがいるご家庭では、なるべく農薬の使用を控えたい場合も多いです。こうしたリスクを理解し、病気や虫の発生を防ぐ日頃のケアも必要になります。

ジューンベリーを庭に植える前に確認したい注意点

ジューン ベリー 植え て は いけ ない

ジューンベリーをせっかく植えても、育てにくさやご近所とのトラブルが起きると後悔のもとになることもあります。植える前に、特に気をつけたいポイントを押さえておきましょう。

隣地や道路との距離が近いとトラブルの原因になる

ジューンベリーは成長すると大きくなるため、植える場所によっては隣家の敷地や道路にはみ出すことがあります。枝や実が境界を越えると、落ち葉や実がご近所の敷地に落ちてしまい、思わぬトラブルの原因になることも考えられます。

また、道路沿いの場合も歩行者の迷惑や美観への影響を配慮しておくことが大切です。植える位置は境界線から十分に距離をとり、将来のことも想定しながら計画しましょう。

日当たりや風通しの悪い場所には向かない

ジューンベリーは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。日陰や湿気のこもる場所では、花や実がつきにくかったり、病気が発生しやすくなったりします。

特に住宅が密集しているエリアでは、建物の陰や塀の近くだと日照が足りない場合が多いです。植える前に、日照条件や風の通り道をよく観察し、ジューンベリーが元気に育つ環境かどうかを確認しましょう。

成長後のサイズを考えて場所を選ぶことが大切

ジューンベリーは、成長すると高さ3〜5メートルほどになることがあります(品種や環境によって異なります)。植えたばかりの苗は小さくても、数年後には予想以上に大きくなってしまうことも少なくありません。

下記は、ジューンベリーのサイズイメージです。

成長年数樹高の目安樹幅の目安
2〜3年目約1.5m約1.0m
5年目以降約3.0m約2.0m

場所選びの際は、将来のサイズや根の広がりも考慮し、他の植物や設備とのバランスも見ておくと良いでしょう。

鉢植えや株立ちでスペースを調整する方法もある

ジューンベリーは庭植えだけでなく、鉢植えや株立ち仕立てでも育てることが可能です。スペースが限られている場合や、大きく育てたくない場合は、鉢植えで育てることでサイズのコントロールがしやすくなります。

また、株立ち(何本かの幹がまとまっている状態)で育てると、自然なボリュームを抑えつつコンパクトに楽しむことができます。狭い庭や玄関前など、スペースに合わせた育て方を検討するのもおすすめです。

ジューンベリーを植えて後悔しないためのポイント

ジューン ベリー 植え て は いけ ない

実際にジューンベリーを植える場合、鳥や害虫の対策、掃除の工夫など、手間を減らすためのポイントも押さえておきましょう。ちょっとした工夫で、負担が軽くなります。

鳥害対策やネットの活用方法

ジューンベリーの実が熟すと、多くの鳥が集まってきます。鳥にすべて実を食べられてしまった、という悩みもよく聞かれます。そこで、効果的なのが鳥害対策用のネットです。

ネットを木全体にかぶせることで、実の被害を最小限に抑えることができます。また、細いテグス(透明な糸)を木の周りに張るだけでも、鳥が嫌って近づかなくなる場合があります。

鳥害対策特徴手間
防鳥ネット実への被害を防ぐ効果が高い張る手間あり
テグス見た目が目立ちにくい張り直し必要

庭の見た目や使いやすさに合わせて、適切な対策を選びましょう。

実や葉の掃除を楽にするコツ

落ちた実や葉を素早くきれいにするためには、毎日こまめに掃除することがポイントです。特に実がなり始める時期から、地面にブルーシートや落ち葉ネットを敷いておくと、集めるのが簡単になります。

また、掃除のしやすい場所にジューンベリーを植える、あるいは落ちやすい場所にグランドカバー植物(地面を覆う低い草)を植えて汚れを目立ちにくくするなどの工夫も役立ちます。毎日の負担を減らす方法を考えておくと安心です。

剪定で樹形やサイズをコントロールする

ジューンベリーは成長が早い木なので、定期的な剪定(枝を切って形を整えること)が大切です。剪定をすることで、枝の伸びすぎや、風通しの悪化を防ぐことができます。

剪定は、葉が落ちた冬〜早春に行うのが一般的です。不要な枝や混み合った部分を切り戻すことで、木全体のバランスが良くなり、病害虫の予防にもつながります。自分で難しい場合は、専門の業者に依頼するのもひとつの方法です。

害虫・病気予防の基本的なケア方法

ジューンベリーの健康を保つためには、日頃からのケアが重要です。水はけの良い場所に植える、風通しを良くする、そして枯れ葉や落ちた実は早めに拾う、などが基本となります。

害虫や病気が発生しやすい季節は、葉や幹を定期的に観察しましょう。異常を見つけたら、早めに取り除く・専門の薬剤を使うなどの対処が有効です。無農薬で管理したい場合は、こまめな観察と手入れでリスクを減らすことができます。

ジューンベリーを植えるメリットと魅力も知っておこう

ジューン ベリー 植え て は いけ ない

注意点がある一方で、ジューンベリーならではのメリットや、暮らしに与える楽しみもたくさんあります。プラス面もしっかり知っておきましょう。

1年を通じて花や実を楽しめる

ジューンベリーは春には白い花、初夏には赤い実、秋には紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。1本の木で複数の楽しみがあるのは、大きな魅力です。

庭や玄関先がぐっと華やかになり、季節の移ろいを感じながら生活できる点は、ジューンベリーならではの良さといえるでしょう。

初心者でも育てやすい丈夫な庭木

ジューンベリーは大きな手間をかけなくても育ちやすく、初心者の方でも安心して育てることができます。極端な乾燥や水のやりすぎを避ければ、比較的病気にも強い樹木です。

また、日本の気候への適応力もあり、関東以西の多くの地域で問題なく育てられるのもポイントです。初めて庭木を選ぶ方にも適した選択肢になっています。

ジャムやスイーツなど収穫の楽しみ

ジューンベリーの実は生食もできますが、ジャムやパイ、シロップなどに加工しても美味しく楽しめます。収穫の時期には家族で実取りをするなど、季節のイベントとしてもおすすめです。

自家製のスイーツ作りを楽しみたい方には、ジューンベリーの実があると暮らしが一段と豊かになります。

シンボルツリーとしてのデザイン性が高い

ジューンベリーは、樹形がすっきりとしていて、洋風・和風どちらの庭にもなじみやすい点が魅力です。特に株立ちタイプは、門まわりや建物前のシンボルツリーとして人気があります。

下記は、ジューンベリーのデザイン性まとめです。

デザインの特徴合う庭のタイプおすすめの植え方
すっきり樹形洋風・和風両方株立ち・単植
季節の変化ナチュラルガーデン鉢植え

空間演出にこだわりたい方にも、ジューンベリーはおすすめの樹木といえるでしょう。

ジューンベリーを育てる際によくある疑問と解決策

実がつかない、苗選びに迷うなど、初めて育てる方が感じる疑問とその解決策をまとめました。安心して育てるためにぜひ参考にしてください。

実がならない場合の原因と対策

ジューンベリーを植えたものの、なかなか実がつかない場合があります。主な原因は、日当たり不足・肥料不足・剪定のしすぎ・気温の影響などが考えられます。

対策としては、日当たりの良い場所に植える、春先に肥料を適量与える、剪定は適度にとどめるなど、基本の管理を見直すことが大切です。開花後の遅霜など、天候による影響もあるため、複数の要因を確認しましょう。

ジューンベリーの最適な植え付け時期

ジューンベリーの植え付けに最適なのは、落葉期である晩秋から早春にかけてです。この時期なら、根を傷めるリスクが少なく、植え替え後の生長もスムーズです。

具体的には11月〜3月ごろが目安となりますが、地域の気温や土の状態によっても多少前後します。苗木が入手しやすい時期も考慮しながら、計画しましょう。

苗木選びで失敗しないポイント

良い苗木を選ぶには、幹がしっかりしていて根元がぐらついていないものを選びましょう。また、葉や芽に病気や虫の跡がないかも確認が必要です。

店舗で選ぶ場合は、実際に苗を手に取ってチェックするのがおすすめです。通信販売の場合は、信頼できるショップやレビューを参考にすると失敗が少なくなります。

風水や毒性などの気になるウワサの真相

ジューンベリーについては、「毒があるのでは」「風水的に合わないのでは」といった噂も聞かれることがあります。ジューンベリーの実や葉には特に毒性はありませんので、小さなお子さまやペットがいても安心して育てられます。

また、風水的にも「実をつける木」は家庭運アップや豊かさの象徴とされ、悪い意味は特にありません。安心して庭木として選んでいただけます。

まとめ:ジューンベリーを植える前に知っておきたいデメリットと後悔しない選び方

ジューンベリーは、花や実、紅葉と季節ごとに楽しみがあり、手間も比較的少ない庭木です。しかし、鳥害や落ちた実の掃除、サイズ管理や病気・害虫リスクなど、事前に知っておきたい注意点もあります。

後悔しないためには、植える場所や管理方法をしっかり検討し、ご家庭のライフスタイルや庭の条件に合った選び方を心がけましょう。デメリットもメリットも理解した上で、ゆとりあるガーデンライフを楽しんでください。

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この記事を書いた人

お金をかければ快適になる。でも「限られた予算の中で、どう暮らしやすくするか」を考えるのも楽しい。そんな思いから、ローコスト住宅の工夫や間取りのポイント、生活のアイデア、節約術、老後資金の考え方まで、幅広く情報を発信しています。「心と時間にゆとりが生まれる暮らし」のヒントを、日々の気づきとともにまとめています。

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